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みぢかClip.

ありふれ雑記です。

Clip.029 指名制度

 早いもので、我が家の末っ子乳幼児こと、フユが不明瞭ながらも言語っぽいものを発音し始めた。
 勢い込んでブログこさえたけど放置してるから時間が経つのが早いだけだろとかは、いいっこなしだ。
 やることなすこと一々可愛いのもこの時期だが、【赤ちゃんのお世話】がイベントから日常にステータスを変え、徐々に面倒を感じ始めるのもこの頃だ。

 さて、今日の夕刻。
 食事を終えて自室で寛いでいると、妻ことハルがフユを抱えてやってきた。
 ちなみに近頃ジャニーズにご執心の中学生ことナツは家族用のパソコンに向かってYoutubeに熱中していた。冬休みの宿題は絶賛放置中である
 それはさておき。
「ねえ」
「どした」
「そろそろフユのお風呂の時間」
「そうか」

「そろそろフユのお風呂の時間」
「そうか」

「そろそろフユのお風呂の時間」
 音飛びしたCDかっての。
「それで」
「……私が入れるの?」
「入れたらいいだろ」
「ナツ、入れない?」
「え、いま無理。おとうさん行けばいいじゃん」
「え、これからアニメ見るのに」

 フユを順繰りに抱っこ(と云えば聞こえはいいが要するにたらい回しだ)しながら討論の途中、突如ハルがウルトラCを繰り出した。
「フユー、お風呂は誰と入りたい?【ぱぁ?】【まぁ?】【ねーね?】」
 まて、僕はまだフユが【ね】を発音したところを聞いてない。このゲームは圧倒的に娘有利だ。
「いいじゃん」
「そりゃお前はな」
「ほらーフユ、だれとお風呂に入る?」
 意味が解っているのかどうか。フユはきらきらした瞳で口を開く。
「んま」
「今【ま】って言った」
「言ったね」
「……」

 はい、敗者決定、ゲーム終了。
 諦めて風呂に行くのかと思いきや、なんとハルから第二のウルトラCが飛び出す。
「ほらーフユ、だれとお風呂に入る?」
 何事もなかったかのように仕切り直しやがったぞこの妻。
「んま」
「だれ?」
「んま」
「だれ?」
「んーま」
「だれとお風呂にはいるの? フーユー?」
「んぱあ」
「ほら!!!【ぱ】って言った! 【ぱ】って言ったよ!!!」
 しかもいつの間にか【ぱ】って云うまで聞き続けるルールになってた。なにこれひどい。
 これが外交だったら全世界から経済制裁が発動されるぞ。

 これ以上の抵抗は無駄と悟った僕がため息と共に部屋着を脱ぎ始めると、ハルとナツが2人がかりでフユの衣服を剥がしている。外交官には向かないくせにこんな時の連携力高いなきみら。
 いや、まあ、風呂に入れたら入れたでフユは可愛らしいし楽しいから、別にいいんだけどさ。
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  1. 2011/01/12(水) 21:08:54|
  2. Clip

Clip.028 合理的判断に基づく非合理的な行動

 よしたに先生の【理系の人々】っぽいお話だけど。
 今の仕事場はビル内事務所なので毎日エレベータに乗る。
 ちょと思い浮かべていただきたい。前後に人が無く、ひとりエレベーターで移動するとき、どのような順番でボタンを押すだろう。
 【階数】→【閉扉】じゃないだろうか。
 ところが【閉扉】→【階数】の順でボタンを押すと2秒ぐらい節約できることに最近気がつき、意識して押すようにしている。
 2秒を節約すること自体は特に大きな目的ではなく【効率的な思考パターン】を習慣づけるためにこんな事をしているのだけど、こう云う意味のわからない拘りはなんか(【理系の人々】でネタとされるパターン的な意味で)理系っぽいな、とふと思い、自分用の覚え書き的なアレでちょと更新。
 実際の場面では【閉扉】ボタンを押したあとに階数のボタンを押すのを忘れ、動かないエレベータの中で数秒間ぼさっとしてしまうことがよくあり、こうした間抜けなオチがつく辺りもなんかそれっぽい。
 日常とは漫画的な冗談をちりばめながら過ぎてゆくものだ。
  1. 2010/12/05(日) 22:30:25|
  2. Clip

Clip.027 防寒具着用につき

 先日、会社の健康診断に出向いた。
 会社員であればその大多数が半ば強制的に参加させられるこの年中行事が僕はあまり好きではない。
 なにしろこの健康診断という奴は苦痛の多い行事で、血は抜かれるし吸盤を貼られるし尻に注射は打たれるし胃カメラでおえってなるしで、これってむしろ健康を損なうんじゃないですかね。

 まんがとか小説とかアニメだと、ナース服の胸がはち切れそうなおっぱいを装着した看護婦さんがあんな事やこんな事やあんな事やこんな事になって、おまけに白衣の女医さんがガーターベルトとか履いてたりするのに、現実ではせいぜい胃カメラが喉を通る苦痛を和らげるために看護師さんが背中をさすってくれる程度だ。
 おまけに、美人で巨乳どころか、普通に成人男子だったからね、看護師さん。
 現実は厳しい。

 さて、健康診断のメインイベントが胃カメラなのは間違いのないところだけど、胸部レントゲン撮影も、あっさり度合いの割になかなかのハイテク装備が使用されており、自分の見知らぬ機材を見ると心躍る性質の人間としては捨て置けない診断の一つであったりする訳ですが。
 基本、レントゲン撮影では肌着を脱ぐ必要はないけれど、検査着の下にボタンのついてる肌着をうっかり着ていたりする場合があって、この時ばかりは脱衣を要求される。
 まあ、2,3度経験するとボタン付きをうっかり着るようなことは無くなるものだ。

 前の日の21時から何も入れていない胃が空腹を訴えるのをなだめつつ撮影の順番を待っていると、僕の前にX線撮影室(って表現でいいのかな)に入った人が、検査技師さんに何か問い合わせているのがドア向こうから漏れ聞こえた。
『あの、肌着は脱いだ方がいいですかね』
 ははあ、うっかりボタン付きでも着てきたかな。
『いえ、ボタンのついている肌着などでなければ平気ですよ』
『でもこれヒートテックなんですよ』

 本気で吹いた。周囲に人がいなくて幸いだった。
 なんだろう、ドア向こうの彼はユニクロが肌着に金属繊維でも織り込んでると思ってたのか。
 後に控えた胃カメラ検査に沈みかけていた気分を和ませてくれた彼に感謝しつつ、僕はそっと口元の涎を拭った。(予想外のタイミングで面白いことが起きたのでまあまあ激し目に吹いてた)
 ありがとう、見知らぬヒートテックの人。
  1. 2010/11/17(水) 22:33:17|
  2. Clip

Clip.026 見取り稽古

 門前の小僧習わぬ経を読む、ではないが、無意識のうちに周囲の所作からものを学ぶことはよくある話のようだ。スポーツや勉強や仕事なんかで、レベルの高い集団にいると感化されて自分の水準が引き上げられるなんてのもそうだ。単純に環境だけで人が育つとは言い切らないが、環境【も】人を育てる、ぐらいのことを言ってもそれほど的外れではないような気がする。

 さて、汚職や収賄のニュースの後で桜の開花速報が流れるぐらい話は変わるが、僕は食事のペースが奇妙に速い。も少し詳しく説明すると、1回の食事量は人並みだが、食事完了までが早い。
 より具体的には、12時のチャイムと同時におかずの品目をTwitterにPostしながら弁当を食べ始めて、12時6分には食事が終わってる程度に早い。
 この話をすると『よく噛んで食べなさいよ』と人から(女の人だと皆が皆その瞬間だけは僕のお母さんみたいな口ぶりで)注意を受けることが多いのだけど、馬鹿を云っちゃいけない。僕は給食の教科書に載ってもいいぐらいよく噛んで弁当を食べている。文科省で給食の教科書を認定する日が来たら出版会社からオファーを受けてもいいぐらいだ。
 食事の早さは、無駄な時間を過ごすことの多い僕の人生にとって非常に数少ない時間短縮の機会なのでこのラインを譲るわけにはいかない。

 ある日のこと。
 その日も僕は風のように夕飯を食べ、グラスに入ったウーロン茶をぐっと飲み干すと自室に引っ込もうとしてやや腰を上げかけた。『子供達が食べ終わるまで座ってられないの?』と云う妻ことハルの小言はいつものことだ。
 で、何をどうして皆さんはそんなに食事が遅いのですか、と思いつつふと隣を見ると、娘ことナツの茶碗が空になっている。
 あれ、ナツ、もう夕飯食べ終わったの。
「うん」
 何か急いで食べたい理由でもあったの。
「え、べつに、ふつう」
 なんてことだ。僕の食事ペースの早さはよりにもよって娘に伝染していた。

 子供は親の背を見て育つとは云うけれど、そんな背中は見ないでいい。
 ご飯はよく噛んで食べなさい。
 ……お父さんも落ち着いて食べるから。
  1. 2010/10/22(金) 20:07:04|
  2. Clip

牛モモステーキのたたき風

なんのことはない、肉屋に行ったら牛たたき用のかたまり肉が売り切れていたので牛モモステーキ肉で代用したってだけの話です。
後で自分で作る時用の調理メモ。

材料:
牛ももステーキ肉:食える分(1人前あたり200グラム弱ってとこかな)
レモン1/2個
混合削り節 酒 醤油 赤ワイン
お好みですり下ろしのニンニクやショウガ、みじん切りのネギ、オニオンスライスなどを付け合わせとして用意してもよし。(チューブのやつで十分間に合います)

1:ポン酢風のたれを作る
250~300ccぐらいの湯を沸かし、混合削り節で出汁を取る。
(最近は【合わせ粉末】なる便利なものが市販されており、これで出汁を取ると手早くかつ澄んだ出汁が取れちゃうのでおすすめ)
出汁と酒大さじ1~2、醤油大さじ1~2、赤ワイン小さじ1を手鍋に入れて軽く沸騰させ、火を止めてレモン半分を絞り入れる。たれ完成。
出来上がったたれはをバットまたはボウル(バットが望ましい)に移してあら熱を取る。
あら熱が取れたら冷蔵庫に移し、よく冷やす。
(鍋とボウルで数往復冷やした後バットに移して冷凍室に突っ込むと手早く冷える)
PA120730.jpg


2:肉を焼く
フライパンを強火で熱する。
肉の表面に胡椒、塩を馴染ませ、縁の部分をぐるりと焼き、それから両面を焼く。
テフロンのフライパンで油を敷かずに焼くのがいいけど、普通のフライパンなら肉が張り付かない程度に薄く油を敷いても良い。
焼き加減の目安として、軽く焦げ目がつく程度に両面を焼いた後、そこから弱火にして更に両面40秒ずつぐらいが僕好み。(これぐらいなら中央部にレア部分がいい具合に残る)
弱火の時に上から蓋をしてあげると、煙で表面にいい焼き色がついたりします。
PA120731.jpg PA120732.jpg

なお、これが牛たたき用のかたまり肉だと少し焼き事情が変わって、表面を焼いた後、転がしながら各2分ぐらいずつ断面を焼いてあげないと中央が生すぎちゃうので注意。

3:肉を冷やす
焼き上がった肉を1で作ったたれに浸す。(焦げ目にたれが染みこむ)
2~3度ひっくり返して全体に万遍なくたれが染みたら、たれをタッパなどに移して保存する。
バットの中に肉を置いて冷やす。(冷蔵なら40分、冷凍室なら15~20分)
PA120734.jpg PA120735.jpg

4:完成
肉が十分冷えて切りやすくなったところで、5mm厚さぐらいで薄く切り、皿に盛りつける。
完全に火が通っちゃってる端の部分は、肉を切り分けるときにつまみ食いしちゃってもいい。
(調理者の役得です)
なお、皿に盛りつけた後、もっぺん冷蔵庫に戻してしっかり冷やしてから食べるのもあり。
タッパに取り分けておいたたれを小鉢などに注ぎ、肉をタレにつけて食べる。んまいよ!
PA120737.jpg

5:おまけ
肉を食べ終わった後のたれに熱湯を注いでスープにすると食後の満足感が倍増します。
ただし塩分が多いので注意されたし。
  1. 2010/10/10(日) 20:52:17|
  2. Recipe
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