早いもので、我が家の末っ子乳幼児こと、フユが不明瞭ながらも言語っぽいものを発音し始めた。
勢い込んでブログこさえたけど放置してるから時間が経つのが早いだけだろとかは、いいっこなしだ。
やることなすこと一々可愛いのもこの時期だが、【赤ちゃんのお世話】がイベントから日常にステータスを変え、徐々に面倒を感じ始めるのもこの頃だ。
さて、今日の夕刻。
食事を終えて自室で寛いでいると、妻ことハルがフユを抱えてやってきた。
ちなみに近頃ジャニーズにご執心の中学生ことナツは家族用のパソコンに向かってYoutubeに熱中していた。冬休みの宿題は絶賛放置中である
それはさておき。
「ねえ」
「どした」
「そろそろフユのお風呂の時間」
「そうか」
「そろそろフユのお風呂の時間」
「そうか」
「そろそろフユのお風呂の時間」
音飛びしたCDかっての。
「それで」
「……私が入れるの?」
「入れたらいいだろ」
「ナツ、入れない?」
「え、いま無理。おとうさん行けばいいじゃん」
「え、これからアニメ見るのに」
フユを順繰りに抱っこ(と云えば聞こえはいいが要するにたらい回しだ)しながら討論の途中、突如ハルがウルトラCを繰り出した。
「フユー、お風呂は誰と入りたい?【ぱぁ?】【まぁ?】【ねーね?】」
まて、僕はまだフユが【ね】を発音したところを聞いてない。このゲームは圧倒的に娘有利だ。
「いいじゃん」
「そりゃお前はな」
「ほらーフユ、だれとお風呂に入る?」
意味が解っているのかどうか。フユはきらきらした瞳で口を開く。
「んま」
「今【ま】って言った」
「言ったね」
「……」
はい、敗者決定、ゲーム終了。
諦めて風呂に行くのかと思いきや、なんとハルから第二のウルトラCが飛び出す。
「ほらーフユ、だれとお風呂に入る?」
何事もなかったかのように仕切り直しやがったぞこの妻。
「んま」
「だれ?」
「んま」
「だれ?」
「んーま」
「だれとお風呂にはいるの? フーユー?」
「んぱあ」
「ほら!!!【ぱ】って言った! 【ぱ】って言ったよ!!!」
しかもいつの間にか【ぱ】って云うまで聞き続けるルールになってた。なにこれひどい。
これが外交だったら全世界から経済制裁が発動されるぞ。
これ以上の抵抗は無駄と悟った僕がため息と共に部屋着を脱ぎ始めると、ハルとナツが2人がかりでフユの衣服を剥がしている。外交官には向かないくせにこんな時の連携力高いなきみら。
いや、まあ、風呂に入れたら入れたでフユは可愛らしいし楽しいから、別にいいんだけどさ。
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- 2011/01/12(水) 21:08:54|
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よしたに先生の【理系の人々】っぽいお話だけど。
今の仕事場はビル内事務所なので毎日エレベータに乗る。
ちょと思い浮かべていただきたい。前後に人が無く、ひとりエレベーターで移動するとき、どのような順番でボタンを押すだろう。
【階数】→【閉扉】じゃないだろうか。
ところが【閉扉】→【階数】の順でボタンを押すと2秒ぐらい節約できることに最近気がつき、意識して押すようにしている。
2秒を節約すること自体は特に大きな目的ではなく【効率的な思考パターン】を習慣づけるためにこんな事をしているのだけど、こう云う意味のわからない拘りはなんか(【理系の人々】でネタとされるパターン的な意味で)理系っぽいな、とふと思い、自分用の覚え書き的なアレでちょと更新。
実際の場面では【閉扉】ボタンを押したあとに階数のボタンを押すのを忘れ、動かないエレベータの中で数秒間ぼさっとしてしまうことがよくあり、こうした間抜けなオチがつく辺りもなんかそれっぽい。
日常とは漫画的な冗談をちりばめながら過ぎてゆくものだ。
- 2010/12/05(日) 22:30:25|
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先日、会社の健康診断に出向いた。
会社員であればその大多数が半ば強制的に参加させられるこの年中行事が僕はあまり好きではない。
なにしろこの健康診断という奴は苦痛の多い行事で、血は抜かれるし吸盤を貼られるし尻に注射は打たれるし胃カメラでおえってなるしで、これってむしろ健康を損なうんじゃないですかね。
まんがとか小説とかアニメだと、ナース服の胸がはち切れそうなおっぱいを装着した看護婦さんがあんな事やこんな事やあんな事やこんな事になって、おまけに白衣の女医さんがガーターベルトとか履いてたりするのに、現実ではせいぜい胃カメラが喉を通る苦痛を和らげるために看護師さんが背中をさすってくれる程度だ。
おまけに、美人で巨乳どころか、普通に成人男子だったからね、看護師さん。
現実は厳しい。
さて、健康診断のメインイベントが胃カメラなのは間違いのないところだけど、胸部レントゲン撮影も、あっさり度合いの割になかなかのハイテク装備が使用されており、自分の見知らぬ機材を見ると心躍る性質の人間としては捨て置けない診断の一つであったりする訳ですが。
基本、レントゲン撮影では肌着を脱ぐ必要はないけれど、検査着の下にボタンのついてる肌着をうっかり着ていたりする場合があって、この時ばかりは脱衣を要求される。
まあ、2,3度経験するとボタン付きをうっかり着るようなことは無くなるものだ。
前の日の21時から何も入れていない胃が空腹を訴えるのをなだめつつ撮影の順番を待っていると、僕の前にX線撮影室(って表現でいいのかな)に入った人が、検査技師さんに何か問い合わせているのがドア向こうから漏れ聞こえた。
『あの、肌着は脱いだ方がいいですかね』
ははあ、うっかりボタン付きでも着てきたかな。
『いえ、ボタンのついている肌着などでなければ平気ですよ』
『でもこれヒートテックなんですよ』
本気で吹いた。周囲に人がいなくて幸いだった。
なんだろう、ドア向こうの彼はユニクロが肌着に金属繊維でも織り込んでると思ってたのか。
後に控えた胃カメラ検査に沈みかけていた気分を和ませてくれた彼に感謝しつつ、僕はそっと口元の涎を拭った。(予想外のタイミングで面白いことが起きたのでまあまあ激し目に吹いてた)
ありがとう、見知らぬヒートテックの人。
- 2010/11/17(水) 22:33:17|
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門前の小僧習わぬ経を読む、ではないが、無意識のうちに周囲の所作からものを学ぶことはよくある話のようだ。スポーツや勉強や仕事なんかで、レベルの高い集団にいると感化されて自分の水準が引き上げられるなんてのもそうだ。単純に環境だけで人が育つとは言い切らないが、環境【も】人を育てる、ぐらいのことを言ってもそれほど的外れではないような気がする。
さて、汚職や収賄のニュースの後で桜の開花速報が流れるぐらい話は変わるが、僕は食事のペースが奇妙に速い。も少し詳しく説明すると、1回の食事量は人並みだが、食事完了までが早い。
より具体的には、12時のチャイムと同時におかずの品目をTwitterにPostしながら弁当を食べ始めて、12時6分には食事が終わってる程度に早い。
この話をすると『よく噛んで食べなさいよ』と人から(女の人だと皆が皆その瞬間だけは僕のお母さんみたいな口ぶりで)注意を受けることが多いのだけど、馬鹿を云っちゃいけない。僕は給食の教科書に載ってもいいぐらいよく噛んで弁当を食べている。文科省で給食の教科書を認定する日が来たら出版会社からオファーを受けてもいいぐらいだ。
食事の早さは、無駄な時間を過ごすことの多い僕の人生にとって非常に数少ない時間短縮の機会なのでこのラインを譲るわけにはいかない。
ある日のこと。
その日も僕は風のように夕飯を食べ、グラスに入ったウーロン茶をぐっと飲み干すと自室に引っ込もうとしてやや腰を上げかけた。『子供達が食べ終わるまで座ってられないの?』と云う妻ことハルの小言はいつものことだ。
で、何をどうして皆さんはそんなに食事が遅いのですか、と思いつつふと隣を見ると、娘ことナツの茶碗が空になっている。
あれ、ナツ、もう夕飯食べ終わったの。
「うん」
何か急いで食べたい理由でもあったの。
「え、べつに、ふつう」
なんてことだ。僕の食事ペースの早さはよりにもよって娘に伝染していた。
子供は親の背を見て育つとは云うけれど、そんな背中は見ないでいい。
ご飯はよく噛んで食べなさい。
……お父さんも落ち着いて食べるから。
- 2010/10/22(金) 20:07:04|
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我が家の新人ことフユの話。
さきの2人と比較するに、どうも今度のニューフェイスは成長が早いような気がする。
例えば生後3週間の頃、よく観察していたらどうもフユの首がうっすら据わっている。
ちょと調べてみたら乳児の平均的な首の据わり時期は2ヶ月から3ヶ月ぐらいで、上2人の記憶を辿るとどうもそのぐらいの時間はかかっていたように思われる。
さらに驚くことには、背骨を軸として仰向けの状態を0度、うつぶせの状態を180度とすると、なんか70度ぐらいまで寝返りそうになっている。フユの姉兄が丸6週間近くほぼ寝たきりだったことを考えると驚異的な活発さだ。
まあその、なんだ。
成長は嬉しいのだけど、先は長いからそんなに育ち急ぐな。
ハイハイによって行動範囲が広がると床やテーブルから色々危険物を排除しなきゃいけなくて面倒なんだ。
君のお姉さんが幼少の頃、僕の財布の中身をテーブルにぶちまけたことがあってだな。奥さんに見つかったら宅内に血の雨が降り注ぐような物品がテーブルに散乱してて肝を冷やしたことがあってだな。
むしろお父さんは少し遅いぐらいでいいと思うよ、と、他の家族には聞こえないように小声で説得を試みたが、僕の切実な願いはどのぐらい聞き入れられたものだろうか。
とりあえず、まずそうなものは財布から排除しておかねばなるまいね。
- 2010/09/24(金) 23:30:13|
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この地味ブログの読み手の方はたぶん全員置いてきぼりなんだけど、僕が一人で面白かった話題をひとつ。
いいんだ、ブログなんて突き詰めたら自己満足なんだから。
新しい派遣先でちょっとしたログファイルの条件分割を頼まれた。
分割のルールは、こうだ。
1.文章中にAAAAと云う単語を含まない かつ BBBBと云う単語を含む
2.1以外
3.1.2.とも、行の前後が変わっていてはいけない。
これが存外難しい。
ああでもない、こうでもない、とPowerShellのコマンドラインやら何やらを調べたり、Windows版のgrepコマンドをインストールしてみたり、DOS窓でテキスト出力するとUnicodeでファイル出力されるのと処理の遅さとに閉口してCygwinを入れたり、果ては20年ぶりぐらいにブール代数の公式を調べたり。
分割の素になるファイルサイズが無闇にでかくて検証に時間を取られてしまい、都合3日ぐらいかかってしまった。
なんだよ3.5ギガのテキストファイルて。
久々に頭使って楽しかったけど、楽しみと苦しさが混合してる種類の楽しみは時々でいいね。何しろ消耗しちゃうよ。
- 2010/09/17(金) 23:34:15|
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いつぞやに引き続き、ザ、尾籠な話。
我が家のニューフェイスことフユがどうにも便秘気味だ。で、溜まるだけ溜まってからようやく発射に至るもんで、少しばかり勢いが激しい。云うなればジェットうんこだ。
さらに、ジェットの暴発によって壊滅的な状況になったフユのお尻周辺を妻ことハルが拭いてるそばから、ジェット改めソフトクリーム製造器(強)ぐらいの勢いで便が出る。この小さい身体にそれだけ溜まってたらそりゃうんち前は不機嫌にもなるし最中は茹で蛸みたいになるよな。
小さいながらに懸命に生きてるものだ、と奇妙に感心する。
さて、3人目ともなると手慣れたもので、ハルは後から後から垂れ流されるブツを『あらあら』なんて云いながら手際よく始末してさっさとおむつ交換を済ませてしまう。まったく鮮やかな手際だ。
いやあ、母は強いね、さすがだね、熟練の仕事だね。まったく尊敬するよ。
尊敬するからさ、大きい方のおむつを取り替えるときだけわざわざ僕の部屋まで来ておむつ交換するの、止してくれないかな。頼むよ。
- 2010/09/11(土) 13:51:18|
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ここのところ、親知らずを抜いたの抜かないのと云う耳にするだけで痛々しい話題が周囲に跋扈している。
斜めに生えてて抜くのが大変だったとか、真横に生えててちょっとした外科手術を施されたとか、まことにお気の毒様とお見舞いの言葉を述べるよりほかない。
かく云う僕はと云えば、左の奥歯に真っ直ぐ生えた親知らずがあり、特に痛みもしないのでそのまま大事に生やしてある。虫歯になったり残り3カ所のどこかが痛み出したりしないよう、日々そっと祈っている。
と、ここまでが枕で、以下は娘ナツの話。
「ねえねえお父さん! ナツ凄くない?」
「なにがだ」
「ほら見て、親知らずが4本全部生えてるよ!」
「なんですとー」
人差し指で口を左右に広げたナツの口中には、なんとまあ、上左右下左右の計4本、見事に全部親知らずが生えている。
「ね、ね、凄いでしょ」
「まあ、ある意味凄い。虫歯になったりしたら地獄を見るそうだから歯磨きは真面目にな」
「もうねー、なんか奇跡じゃない? 神? もしかしてナツ、キリストの生まれ変わりじゃない?」
ナツは両手を広げ、十字架にかけられたキリストを真似てみせる。いや、本人はそのつもりだったようだが少し違う。ナツよ、それはジーザスじゃなくて
荒ぶる鷹のポーズと云うものだ。何故片脚を上げるのだ。
どちらかと云えば容姿は僕に似た娘であるが、どうも中身については妻の天然が如実に遺伝しているようだ。
将来が不安である。
- 2010/09/04(土) 22:10:17|
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夏である。
築30年の借家である我が家には生憎と全館冷暖房の設備が無く、お陰様で夏場のトイレは大変暑苦しい。
今日は折良くアキと手洗いのタイミングがかち合わなかったのでこれ幸いと個室に乗り込んでみると。
暑い。
暑いよ。
うっかり迷い込んだ初見のおかまバーで何の因果かママさんに好かれてまとわりつかれちゃってるみたいに暑いよ!
もーなにこれ。そりゃ熱中症で死者も出るよ。夏って云ったってこりゃ異常だろ。
用が済んだら冷たい物でも飲もう、と思案しつついざ便座に腰掛けた瞬間。僕はこの密室に仕掛けられた大変な罠の存在に気がついた。
誰だ、ぽかぽか便座のスイッチを入れた奴は。しかも結構熱めの設定じゃないか。
そりゃあ室内の空気も暖まりまくるって話だ。気温も異常だけどうちにも異常者がいる。
犯人の見当はついているが(アキの他に該当者などあるものか)、僅かな日数で2度もの理不尽はあまりといえばあまりの仕打ち。今日も随分オトナへの階段を登ってしまった。
遠くない将来に不惑を迎える身としては既にまあまあ大人の部類なつもりでいるので、あまり理不尽とか試練とかは必要としていないんだけどな。
……さて、アキの奴め。どうやってとっちめてやろう。
(全然大人になってない)
- 2010/09/01(水) 22:00:50|
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トイレの神様なんてな楽曲が売れているらしいけど、こちらは我が家のトイレ大好きっ子の話。
下の小3ことアキは大きい方のトイレが長い。何年か前に隣県の遊園地に出向いた時などは、30分近く入っていたこともある。きみは便秘のOLか。
最近バイオリズムが似てきたのか僕がトイレに立つとアキが先客として入場していることが多々あって、こちらの事情が迫っている時などは結構な時間苦しめられる場合がある。
折角気分よくトイレタイムを過ごしてるのに急かすの気の毒だ。結局家中うろうろしたり、パソコンの前で立ったり座ったりしながら時間を潰すハメになる。いったい、僕はなんで我が家の中にいてこんな目に遭っているのか。
普段はお気楽父ちゃんを気取っている僕だが、この時ばかりは親って大変だなと身にしみた。
さて、しばし悶絶の後ようやく順番の回ったトイレに入ると、そこで新たな苦しみが僕を待っている。あの小さな空間目一杯に胸が悪くなるほど充満した消臭スプレーの芳香だ。毎度注意は与えているが、何しろ子供だから加減を知らない。
こうした理不尽に耐え、人はオトナになるものなのだろうか。今でも年齢的にはまあまあ大人の部類なつもりなのだが。
- 2010/08/30(月) 20:56:41|
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