妻ことハルの誕生日に夕飯を担当。
急にピザを自作したくなり、生地、ピザソース、マヨネーズを手作りしてふんだんに具を盛りつけたピザを作る。
味は悪くなかったのだが具を乗せすぎ、ピザってよりは【イタリア風てんこ盛り焼き】のような風情になる。生地の具合もちょっと気に入らなかった。
いったん凝り出すと自分好みのものができあがるまで繰り返し作りたくなるのが僕の悪い癖で、誕生日に引き続き今日も夕飯の献立がピザに決定した。
たぶん強力粉をこころもち増やす方が僕の好みに合っているのだ。
生地をこねくり回しながら、そういえば唐揚げの時も鶏肉のワイン蒸しサラダの時もしばらく作り続けたっけなあ、と思い出す。
案外凝り性なのかもしれない。
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- 2010/08/01(日) 21:48:48|
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幾つか前のクリップでも書いたが、ちょっとした資格試験の勉強をかれこれ2ヶ月ほどしている。でもって、我ながら物覚えの悪さにがっかりする。
例えるなら、容器の底に小指が通るくらいの穴が開いたペットボトルにちょろちょろ水を入れているようなもので、あまり立て続けに水を入れると入り口で溢れてしまうし、定量の水を入れ終わったかと思うと底から零れているのだ。
このような貯蓄効率の悪い器に一定量の水をキープするには、一定量の水を常時供給し続けなければいけないわけで、それは世に言う【努力】とか【継続】って奴に相当するのかなとそう思う。
宿題、レポート、家庭学習など、反復学習或いは復習のたぐいをごっそり抜き落とした学生生活を送った身としては、あのころ継続学習する訓練を積んでおかなかったのは大変な損失だったと思わざるを得ない。
ただ、不惑も近くなってようやく実感に至った【お勉強の大切さ】を、現役であるところのナツやアキにしたり顔で告げたところでろくに聞きやしないだろう。何しろ僕の子たちだ。
この辺、どのようにして【胸に落ちる表現】で教えたものか悩ましい。
- 2010/08/05(木) 22:27:14|
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本を読んでいるとき、ネットで興味深い記事に巡り会ったとき、ゲームをしているときなどは外界の音が【聞こえているけどただの音にしか聞こえていない】状態になる。
この、ただの音状態になっているのがBGMならそれほど問題ないしむしろ理想的とも云えるけれど、それが妻との会話だったりすると後から思いもかけない厄災を呼ぶことがある。実際若い頃はよくもめた。(正しくはろくに話を聞いていない僕が妻ことハルから一歩的にとっちめられていた)
しかし近年、僕は長年の訓練により、妻から投げかけられた言葉に対し【全く話の内容は頭に入っていないけれど一見ちゃんと会話をしているように見えるような応答を口から出す】と云う画期的な技術を身につけ、妻との摩擦を減らすことに成功した。
必要は発明の母である。
こうした表現をすると世の女性達から激しく顰蹙を買うであろう事は承知で申し上げると、ハルから僕に向けて発信される会話の9割5分ぐらいは心底どうでもいい話であり、いかにも聞こえている風な相づちを応答し続けることによって丸く収まるのだ。
必要なのは生体相槌マシンであって、僕が話を理解しているかどうかは本質的には重要でない。
さて、とある休日の正午過ぎ。遅い寝起きでげんなりしていた胃袋が空腹を訴え始める時間だ。僕の部屋でフリーセルに興じていたハルが話しかけてくる。
「そろそろお腹空かない?」
「あ、空いたかな」
「お昼何食べる?」
「なにがあるの」
「昨日のカレーの残りを暖めるか、インスタントラーメンか、あとはチャーハンなら作れるかなあ」
「そっか」
数分後。新たに始めたフリーセルのゲームを終えたハルが再度僕に尋ねる。
「お腹空いてないの?」
「あ、空いたかな」
「何食べる?」
「なにがあるの」
「だからあ、カレーの残りかインスタントラーメンか、チャーハン」
「そっか」
注目するべきは、このとき僕の頭の中にはハルの発言が一切入っていないことだ。
さらに数分後、手詰まりでゲームオーバーになったフリーセルの画面を恨めしげに見つめながらハルが再々度僕に尋ねる。
「ねえ、お腹空いてないの?」
「あ、空いたかな」
「何食べるか決めて」
「なにがあるの」
「ちょっと! 人の話聞いてるの?」
とうとうハルがプチ切れた。
声の調子が変わったのに気づいた僕が向き直ると、ハルが般若の2歩手前ぐらいな形相で僕を見ている。
「なに怒ってんだ」
(先の2回の会話が記憶にないから、僕としては急にキレられたように見えている)
「あのね……」
例によってハルにとっちめられつつ、便利な道具も過信は禁物と云う教訓を学んだ僕であった。
- 2010/08/11(水) 22:11:22|
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昔話を、すこし。
まだ結婚してなかった頃のこと。僕の中で【仰向けにした恋人の動きを封じ、顔面に唾液をたらす】と云う遊びが流行したことがある。(え? みんないちどはやるよね?)
で、当時は夜勤もしていたハルが朝になって帰宅するのを待ち、疲れ果てた彼女を労るふりをしてベッドに寝かせた後、両腕をホールドし、その日も楽しい楽しいお遊びタイムを開始した訳だ。
思えばあのころは力関係が平等であった。今のことは聞いちゃいけない。
で、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら(僕だけが一方的に)楽しい攻防戦を繰り広げていたところ、ハルが半狂乱になって叫んだのが以下のひとこと。
「やめて、やめてってば!! 鬼! 悪魔! デビル!」
待て。
悪魔とデビルは別立てなのか。
- 2010/08/17(火) 10:15:14|
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娘ことナツも無事に中学1年生。ご多分に漏れず明星なんぞを購入してはきゃあきゃあ言う普通の女の子に育っているようだ。(ちょっと皆さん、この出版不況の折、今でも明星は続いてるんですよ)
で、こないだそのアイドルグループとやらの特典DVD付初回限定版シングルCDを買ってきたナツのテンションがえらい高い。僕はかなり結構娘を溺愛している種類の父親だと自覚しているのだけど、この僕をもってして『この小娘は少々うざいな』と云うよくない感情が頭の片隅に浮かぶぐらいのハイテンションだ。
どうせ携帯プレイヤーに落として聞くのだし、レンタルで済ませばいいのに、とはオトナの了見と云う奴で、当人曰く現物を手にしていることに価値があるらしい。
親の僕から見れば非合理極まりない金の使い方ではあるが、本人がこれだけ喜んでるんだし、支払った金額に対する満足度の視点から考えたら安い買い物とも云える。
家では家族用パソコンの前で身じろぎもせずYoutubeに張り付いている姿を見ていると学力とか色々不安になるが、わめき立てるのは妻ことハルが受け持ってることであるし、どこもこんなものだろうと思って静観している。
アイドルかぶれって何歳ぐらいで卒業するっけな。
- 2010/08/22(日) 21:36:19|
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トイレの神様なんてな楽曲が売れているらしいけど、こちらは我が家のトイレ大好きっ子の話。
下の小3ことアキは大きい方のトイレが長い。何年か前に隣県の遊園地に出向いた時などは、30分近く入っていたこともある。きみは便秘のOLか。
最近バイオリズムが似てきたのか僕がトイレに立つとアキが先客として入場していることが多々あって、こちらの事情が迫っている時などは結構な時間苦しめられる場合がある。
折角気分よくトイレタイムを過ごしてるのに急かすの気の毒だ。結局家中うろうろしたり、パソコンの前で立ったり座ったりしながら時間を潰すハメになる。いったい、僕はなんで我が家の中にいてこんな目に遭っているのか。
普段はお気楽父ちゃんを気取っている僕だが、この時ばかりは親って大変だなと身にしみた。
さて、しばし悶絶の後ようやく順番の回ったトイレに入ると、そこで新たな苦しみが僕を待っている。あの小さな空間目一杯に胸が悪くなるほど充満した消臭スプレーの芳香だ。毎度注意は与えているが、何しろ子供だから加減を知らない。
こうした理不尽に耐え、人はオトナになるものなのだろうか。今でも年齢的にはまあまあ大人の部類なつもりなのだが。
- 2010/08/30(月) 20:56:41|
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